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  2010年01月28日 不幸な国の幸福論


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精神科医で作家の加賀乙彦氏の「不幸な国の幸福論」を何気なく創徳のオフィス
隣の日本橋丸善で手にして週末読む。

今の日本の政治も失速する経済も年金問題も老後も「幸せを自ら遠ざける人びと」として秋葉原通り魔事件のKを冒頭取上げ本書を書いています。

東京拘置所医務技官としてまた犯罪医学、精神医学をフランスで学んだ加賀乙彦氏の経歴ならではの卓越した観察眼です。

人の幸不幸は考え方次第と言ってしまえばそれまでですが、筆者はユダヤ人の精神科医・心理学者で強制収容所の極限状態を経験したヴィクトール・フランクルの「夜と霧」を取上げ不幸を幸福に変える心の技術を説いています。


フランクルが私たちにうながしているのは、発想を180度変えるコペル二クス展開です。苦しくてたまらない時、情況が好転することを期待しても、期待どおりにならなければさらにつらくなるだけ。しかし、この苦しみにも意味がある、この苦しみをとおして人生は自分に何を期待しているのだろうと発想を転換すれば、不安定な外的条件によって揺るがない「生きる支え」を自らの内部にもつことができる。
ナチスの強制収容所に比べたら天国のような現代日本にも、さまざまな苦しみがあります。ただ周囲に求め、期待する傾向の強い人ほど、よりいっそう自分が不幸だと感じ、生きる意味を見失いがちです。(本文より抜粋P133)

なにげなく手にした加賀乙彦氏の「不幸な国の幸福論」でしたが秀逸な本で、推薦の一冊。本書ででてくる神谷美恵子氏「生きがいについて」とフランクル氏の「夜と霧」も読むとする。

%E3%83%AD%E3%82%B4.jpg     りんどうの花言葉:「正義と共に勝利を確信する」「気遣う心」     
                   創徳企業情報 代表取締役社長 宇都宮徳治



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