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壺中対談Interview

2016.11.22
入江観さんとの会食

春陽会の入江観さんと六本木の東京国際会館で晩秋の夜、会食をした。先月、10日間ほどパリに野見山暁治さん(95歳、文化勲章受賞)と81歳の入江観さんの2人の留学の思い出の地、パリに行かれた話しを楽しく聞かせて頂いた。もう、これが最後のパリと野見山暁治さん、十数年先輩の野見山暁治さんとパリでの初対面の話し、美術館巡りでピカソとジャコメッティの展覧会でジャコメッティが一歩も引いていないなど熱く語る入江観。少年のようなきらきらした目に変わっていた。

閑静な庭園の向こうには赤い東京タワー。綺麗なガラス窓に東京タワーと二重写しの自分の姿。ふと、ここにいる自分は137億2千万年に起こったビックバンで無から生まれ、そして2兆年後にはあとかたもなく姿を消す存在のなかの塵。およそ4千億の銀河が存在して、自分のいる銀河はその中のひとつと考えると、過去も現在も未来にも私は何人も生まれては、消えてゆく。

ナプキンをテーブルに置き、後にした。これは壺中の出来事。

 

日光中禅寺湖

 

 

 

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