期待して上野、東京都美術館に行った。F20号ぐらいの大きさで拍子抜けした。「バベルの塔」に向かって正面右の角度がないところからじっくり観賞した。

約25分観た。堪能した。ブリューゲルの作品も現存、40点ぐらいと少ない。10年ほど前に、これも小さな作品だが「雪中の狩人」を観て狩の好きな画家の眼差しから物語を感じた。この作品は岡鹿之助の「冬の発電所」と同時に観たと僕の頭ののなかで大きな記憶違いをしているのか関連つけられている。大好きな作品だ。ほぼ同じ時代、雪村がいる。

時間があれば3回目に。相当人気のある企画だ。

 

ブリューゲル

 

蒼天の画家は健在なり。画業60余年。23歳で春陽会で岡鹿之助に評価され、パリ留学時代はフランス国立高等美術学校でモーリス・ブリアンション教室でセザンヌに傾斜、その後中川一政と永年の交友をはたす。

それぞれタイプの違う3人の偉大な画家の感化のもとで、その資質を伸ばし、今日の入江観の絵画が生まれたと(美術評論家:平塚市美術館館長代理)の土方明司氏の評がいちばん的を得た表現。

 

 

 

入江観

 

 

入江観展が10年ぶりに銀座日動画廊で開催されている。日動画廊は今年90周年、入江観展も前回の日動画廊80周年から10年ぶりに開催された。初日、オープニング・パーティーは政界・経済界、入江観先生のパリ留学時代から兄貴分の野見山暁治(画家、文化勲章受賞、97歳)先生も参加され盛大だった。

 

日動画廊90