2018年 東京都美術館主催の上野アーティストプロジェクト2018「見る、知る、感じる 現代の書」展に出品させていただいた18×18㎝の紙に400枚の「あめあめあめ‥‥」と書いたものと同時期に書いた18 枚のものを宮﨑祐史さんにパネルに仕上げていただいた作品です。

このパネル作品は、令和3年(2021年)第26回三重県表具作品展において三重県知事賞を受賞されたものであり、お気に入りとなった作品の一つです。

書は、表具の力によって、良くも悪くも大きく変化するものです。

先代の村田善右ヱ門(村田義行)先生や現 村田善右ヱ門(宮﨑祐史)さんに出会え、作品に力を与えていただけることに感謝しております。

 

菊山武士

 

「結」という字です。書体を変え・紙を変え・墨を変え・筆を変え、全ての経験がその後の作品制作に活かされると信じ、今日も思いっきり、実験・冒険したいと思っています。

 

菊山武士

 

上野公園内で、とても心地良い空間を教えていただき、行ってきました。年々展覧会を見てまわることに疲れを感じるようになってきたのですが、ここでなら、御神木と対面し瞑想することもできるでしょうし、心地良い緊張を残しながら次の展覧会へと向かうこともできるかと。

本当は、ここで昼寝をしたいのですが、バチがあたるかと。

 

菊山武士

 

2月11日都ホテル四日市にて、若き名匠たる宮﨑祐史さん(昭和52年生まれ)の受章祝賀会に隣席させていただきました。宮﨑さんは、僕の掛軸等ほとんどの作品を表装してくださっている第10代村田善右ヱ門である村田義行先生に師事し、第11代村田善右ヱ門を継承した人で、むらた表具店の現店主である。

平成31年 第30回全国技能グランプリ 表具部門金賞、内閣総理大臣賞授賞

令和4年 卓越技能者表彰「現代の名工」受章

令和5年 秋の褒章「黄綬褒章」受章等

40代にして、数々の輝かしい受賞・受章歴を持ち、将来を嘱望された表具師である。また日本の伝統文化を背負って立つ新世代の一人であろう。

 

菊山武士

 

三重県津市のむらた表具店さんに頼んで、佐久間象山の山水画のシミ抜きと、掛軸を新調していただきました。使われていた一文字の裂は、なかなか良いものとの事で、そのまま使う事となりました。

以前の状態とシミ抜きをしていただいた後を見比べてください。

 

菊山武士

 

長く馬先生に指導していただいた中で、唯一褒めていただいたのが、毎回時間通りに先生宅に訪れることであった。どうしてそんなにきっちりと来れるのかと質問されたくらいである。時間は守るが、篆刻はなかなか上達しないダメな生徒であった。

そんな時期に、下手な僕の印に先生が補刀を入れてくださった事で、遊印として使えるまでになった印を紹介いたします。

ただただ先生の凄さを思い知らされた瞬間であった。

 

菊山武士