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2020.06.25

小倉游亀　つかのま

十数年前有名グループKを抱え隆盛を究めていたレコード、音楽事務所によく出かけた。勿論この会社を買収したい会社の依頼で。会長室に飾られた小倉游亀の呉須赤絵鉢と梅の花が大好きで秘書から案内され部屋に入った途端、小倉游亀の作品が部屋を支配してる。「宇都宮さんほど広くはないが、この一点だけは知り合いの画商から薦められ購入したが、いまでは一番のお気に入り」「だれも絵画のことは話されないが、宇都宮さんが観ていると僕も嬉しくなる」同郷のK会長。
先週から日本橋丸善で開催されていた著名作家展で小倉游亀の作品（版画）を観た。2年前小倉游亀展を観に平塚美術館まで行った。「つかのま」に描かれいる白梅と背景の赤に打たれた。毎日昼の2時間黙って眺めた。相続管理会社の鉄樹の印もあるのだが迫りくるものがないのだ。原画にかなうものはない。しかし2年ぶりの「つかのま」心休まる時間を頂いた。