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2020.11.19
17歳の手紙 利根山光人
美術部のI君の石膏デッサンを観た時、これは一生かなわない。嫉妬を通り越して絶望と諦め。彼は高校入学のため、下宿先から高校に通っていた。鳥の羽と木炭を持ち、彼の定位置からジュリアーノメディチ胸像を描いていた後景はいまでも鮮明に覚えている。口数も少なく、穏やかでそれでも17歳を満喫していた。現役で多摩美術大学の油絵科に入り、卒業後信州の木曽の女子高の美術の先生に。その時の教え子が奥さんになったと後年聞かされた。幸福な人生だと思う。それに比べ、小学4年でシュバイツァーのような医者をホメロスの遺跡発掘のシュリーマンのように実業で成功して歴史的な発掘者になることを夢見、高校の時には夏休みに陶芸家に弟子入りし、フランクロイトライト、ル・コルビジェのような建築家を夢見、シケイロス、リベラのようなメキシコ絵画のような壁画を描く画家を夢見、第一志望の大学受験に落ちた友人はいち早く3月には東京の有名予備校の試験を受け上京するなか、建築学科を落ち、暫くぶらぶらした後、信州に戻り、長野県立図書館で遅れた受験勉強を開始。大学2年では突然、ギリシャの造船王・海運王オナシスのようになるのだと、海運会社に入るべく海運論で著名なA教授ゼミに内定するも著名教授が亡くなり、証券業界に。波乱の人生。それも全て予定調和の中の出来事かもしれないと、この頃思っている。まんざらでもない。明るく、楽しく生きる。

利根山光人
17歳の手紙8
 17歳の時、洋画家利根山光人さんから頂いた葉書は今でも大切にしている
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