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2021.03.19
美の紹介者
この陶器にあたる光がいいです。コロナ禍でたった一人で対応する若い女性。目の前にある18本のバラを眺めているとこの陶器の白が目に残る。薔薇を描く梅原龍三郎は中国の名陶器の収集家、安宅コレクションの副社長に手持ちの中国の名陶をいつ見せていただけるのかとの頻繁に手紙を書いている。それほど薔薇を描く画家はそれを入れる陶器に拘る。中川一政もスペインで手に入れたマジョルカの陶器。これに入れ薔薇の連作を描いている。ふと、学芸員でもない若い女性。素人のような発言。美の着眼点は純粋。直球の球を投げてくる。小寺健吉は18本の薔薇を描きながらこの白い陶器を描いている。約100年前の名作。
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小寺健吉薔薇10号油彩
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