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2021.11.26
多田美波 黎明

その年も後期の試験が第二次学費値上げ闘争で全学中止となった。大学は荒れていた。ここで待っててくれとこの場所で出逢った。平凡な小さな恋を告げられた。都会の秋は枯れ葉にうずもれ西早稲田の先輩の下宿に行くと何時もミッシェルポルナレフの「愛の休日」が流れていた。海運会社に行くべく、海運論で著名なAゼミに入る準備をしていた矢先A教授が亡くなり呆然とした。何も希望しなかった。証券会社に入り札幌に赴任し毎日戦争のなかで自分と戦っていた。風の便りで自分から20代でこの世を去ったと知った。多田美波さんの「黎明」は大海に陽が昇らんとするところを作品にした。多田美波さんの中でも一番好きな作品。名作だと思う。

黎明:多田美波

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