宇都宮ニュースUtsunomiya_news

2021.12.13
手紙

先夜は、長い間の逼迫した状況を忘れさせるような御馳走と豊かな時間を賜り、本当に有難うございました。又、写真と本をお送り下さり、私は本好きでありますが読書に片寄りがあり、新しい世界に導かれるのは嬉しいです。とりわけ、司馬遼太郎はベストセラーの間は敬遠していたのですが、近年「街道をゆく」シリーズを読んで教えられる事が多く、こういう人の話を聞いておきたかったとつくづく思っています。

宇都宮さんと話していて楽しいのは企業人?でありながら組織の匂いがしないことです。エカキの中には組織の匂いがプンプンする人がいますが、私はいつでも裸の個人と話がしたいと思っているいるのです。宇都宮さんの中には絵をみるだけでなく、書や絵を通して、表現の意欲が沸々とあるのが感じられて、そのことが宇都宮さんを豊かにしているのは間違いがありません。

先般、私のデッサンについての考えをお話したかと思いますが、オフィスの机の上に置かれていた人物のデッサンは、僕の言う学識のデッサンでない、「生(ナマ)」なものがあって良かったです。絵は何のため描くかと聞かれれば、自分を確かめるためとも答えるほかありません。が、長年、「描くことを支えてくれた人の期待に背くことはしたくないという思いはあります。

今年も変わらぬご厚意をありがとうございました。また、お目にかかるのを楽しみに、よい新年を迎えられますように

入江観 

宇都宮徳治様

デッサン入江観

鉛筆デッサン入江観2018年作6号F

少年U

鉛筆デッサン少年U6号F2018年

入江観と私

入江観先生と水光る草原(ぎんざ小料理屋)

 

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