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2022.02.03
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

去年大阪市美術館で観たメトロポリタン美術館展西洋絵画の500年が東京で開催される。ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「女占い師」は目を引いた作品の一つ。調べてみると彼に影響を与えたカラヴァッジョの「女占い師」「いかさま師」が対でないかとの見方。もありジョルジュ・ド・ラ・トゥールのルーブル美術館にある「ダイヤのエースを持ついかさま師」キンベル美術館にある「クラブのエース持ついかさま師」とこの「女占い師」が対をなすか明確にすることができないと図録のなかで学芸員が書いている。この絵画は宗教画との見方もあり同じ頃ジョルジュ・ド・ラ・トゥールは「改悛するマグダラのマリア」を描いている。騙される貴公子の指が汚く。そんなところにもこの貴公子のだらしなさを表現している。細緻に描かれたこの絵は見ごたえがある。再会が楽しみ。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」1630年作

メトロポリタン美術館展図録

 

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