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信濃追分と立原道造
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信州善光寺の近くの小学校にあがる前の2年間、信州・軽井沢、信濃追分にいましたのでこれからの季節の軽井沢が好きです。
16歳の時、初めて手にした立原道造の詩集が好きななり、読んでみると東京下町生まれの東大建築学科卒の詩人が、学生時代から軽井沢・信濃追分をこよなく愛したことで、よりいっそう好きになりました。
      
    初冬             
けふ 私のなかで
ひとつの意志が死に絶えた・・・
孤独な大きな風景が
弱々しい陽ざしにあたためられようとする
しかし寂寥が風のように
私の眼の裏にうづたかく灰色の雲を積んで行く
やがてすべては諦めといふ絵のなかで
私を拒み 私の魂はひびわれるだろう
すべては 今 真昼に住む
薄明かりの時間のなかでまどろんだ人びとが見るものを
私の眼のまへに 粗々しく 投げ出して
・・・煙よりかすかな雲が煙った空を過ぎる時に
嗄れた鳥の声がくりかへされるときに 
私のなかで けふ 遠く帰って行くのもがあるだらう
        立原道造詩集(風に寄せて)
%E3%83%AD%E3%82%B4.jpg     りんどうの花言葉:「正義と共に勝利を確信する」「気遣う心」     
                   創徳企業情報 代表取締役社長 宇都宮徳治
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