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ノーベル賞の100年
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以前、知財・特許ビジネスについて日本橋の創徳企業情報のオフィスでお会いした科学ジャーナリストの馬場錬成さんが出された「ノーベル賞の100年」を読む。
第1回のノーベル生理学・医学賞はドイツ人ベーリングの「ジフテリアの血清療法の研究」受賞理由でしたが、北里柴三郎と共同研究で論文の大半は北里柴三郎のものでした。また当初は今のように共同受賞の発想が無かった事など、面白く読みました。
また、何度もノーベル賞の候補になった野口英世の小児麻痺、黄熱病、狂犬病、トラホームなどの病原体を発見したと発表するが、これらは今日振り返ると光学顕微鏡では見つけることの出来ないウイルスであり、その後ウイルスの存在が明らかになり、研究手法が確立され、電子顕微鏡が出てきたのは野口英世の死の直後。
いずれにしても馬場錬成さんは従来の産業技術は後発国に移転し、次世代産業技術はナノテクノロジーに代表されるような超微細構造の解明、極度に専門性を追求した研究テーマに移ってきた。基礎研究と応用研究の境界がこれからますますなくなり研究現場と産業現場がオーバーラップした領域が増えるとますます日本人によるノーベル賞の獲得のチャンスと述べています。
それはノーベル賞級の発明発見が即特許になる時代の始まり。
知的財産国家戦略フォーラム副代表、内閣府科学技術会議の各専門委員も歴任ししておられた馬場錬成さんに日本のこれからの知財のあり方に懸念していた僕としては、お会いした当時、明快な方針を示してくれたことがこの「ノーベル賞の100年」を通じて同じく述べています。ジャーナリストからスタートした馬場さんらしい、読み物としても興味が湧く本です。
これからの若者、少なくともこれから創徳に来るインターン生には必読の書です。
%E3%83%AD%E3%82%B4.jpg     りんどうの花言葉:「正義と共に勝利を確信する」「気遣う心」     
                   創徳企業情報 代表取締役社長 宇都宮徳治
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