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華岡青洲からみる日本人論
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20世紀初頭まで中国、朝鮮では陰陽五行説の原理が宇宙、人生、医学を支配し、諸病もその陰陽五行説により診断された。科学的実証主義でなく思想という濃厚なフィルターによってものを見た。
極東にあっては、朝鮮が中国的であったが、日本だけが別な精神を育てた。
江戸期の日本人が中国哲学の影響をその書物によって強烈にうけながらも、習俗や精
神までは思想化せず、意外なほど早い時期にヨーロッパ風の合理主義的思考法の世界をうちたてたということは、驚嘆すべきことである。(司馬遼太郎著 歴史の邂逅より)
その人物としてドイツの医史学者E・グルト著「外科医学史」や米国シカゴ市の国際外科医学会の栄誉会館に「世界最初の全身麻酔による大手術の実施者」として紹介されている華岡青洲(1760?1835)のことを司馬遼太郎氏は歴史のなかの邂逅で書いている。
また、司馬遼太郎氏は荻生徂徠、本居宣長、解剖学の杉田玄白、山脇東洋など江戸中期前後の思考者の雰囲気に強い魅力を感じている。なぜおなじ地域の中国史や朝鮮史にこれがなく、日本史のみこの現象があるのかと述べているが、華岡青洲からひも解く日本、日本人論として興味深い。
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