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空海の風景を旅する
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年初から週末など時間があれば手元にある「空海の風景を旅する」NHK取材班 を読む事にした
先週末読了した。何か達成感のある気持ちになり空海とはなんと巨人であるのかと考えた。司馬遼太郎氏の「空海の風景」とあわせ読むと面白い。
司馬遼太郎氏が空海の風景で取上げたテーマは「天才」の成立条件とは、一体なにか、その答えが空海とは限りなくゼロであり、無限だという事、枠(わく)外しというと。
そして空海は「おまえはいったい誰なんだ」という絶望的な問いを絶えず自分に突きつけながら生きてゆくしかない。それを行おうとしたのが実は空海なのだと。
枠(わく)とは、実は外側にあるのでなく、自分の心の中にある。自分の表皮を一枚一枚めくって削ぎ落として行ったとき、私たちはたまらない不安におちいる。そして、ふたたび、皮をまとって自分と他者を区別し、差別する。人にとって自分の心の枠を外そうとすることは、みずからの崩壊につながるほど恐ろしい事なのだ。
その不安な作業を終生、行っていったのが空海ではなかったかと思う。「天才」とはまさに、その不可能にたえず兆んでいった人間だったのではないかと思える。(空海の風景を旅するより)
バブル絶頂期の約20年前に読んだ司馬遼太郎著「空海の風景」と、今回読んだ「空海の風景を旅する」NHK取材班はいろいろな意味で自分自身がサラリーマンから会社を起業したり、こころの変遷でもあった。そして、空海 秘蔵宝鑰のこの言葉がようやく少しわかるようになった
生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く
死に死に死に死んで死の終わりに冥し(空海)
%E3%83%AD%E3%82%B4.jpg     りんどうの花言葉:「正義と共に勝利を確信する」「気遣う心」     
                   創徳企業情報 代表取締役社長 宇都宮徳治
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