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職人と鮨屋
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夜に行けばけっこうな値段をとる老舗の鮨屋が東京駅前、北口のビジネス街にある。
ランチはリーズナブルな価格のせいかビジネスマン、OLでにぎあう。
ランチメニューはにぎりのネタは定番で決まっているが、前回行った時、赤みのネタの一つがサーモンになっていた。
私はこの鮨ネタが食べられず、だされた後に、鮨屋の主人に「これは・・」と言うと、主人はさっと私の好きな白身の魚に変えてくれた。
昨日、久しぶりに行くと、先に来たお客さんの皿をみると、サーモンがあった。
「おまぜ(ランチメニュー)をお願いします」といって、暫らく、にぎりを待った。時間のながいこと。サーモンは先に食べられないと断るか、出されたものを食べずに帰るか、間の取り方が微妙だ。
若いが腕の立つ職人さんがにぎる。親方、主人と言葉を取り交わすまでもなく、皿にだされたのは私の好きなイカ。
「サーモンのかわりです」と言ってにぎりを出してくれた。
あわただしく食べた後、若い腕のたつ職人さんにおもはず、軽く手を合し、ありがとうのポーズが自然に出てきた。
日本橋の創徳のオフィスに地方から会社を売却の相談にこられる優良企業の3代目の来客時間に遅れまいと、いそいだ。
若い職人(従業員)は主人(社長、役人)の了解をとらず、客の好みのネタに変えた。(権限は従業員に与えられていた)
前回は主人がにぎってくれており、若い職人がそれを黙って見ていたが、しっかり記憶していた。
ランチメニューの値段から、また、原発で魚の値段の高騰から鮨ネタを赤みからサーモンに変えたのだろうかと短期間で私の頭の中は思考が複雑系にからまり流れていった。20年近くから知っている老舗の鮨屋ですが、馴染でもない。しかし、なにか、企業経営、人材育成、サービスのあり方を教えられた老舗の鮨屋。勉強になった。
%E3%83%AD%E3%82%B4.jpg     りんどうの花言葉:「正義と共に勝利を確信する」「気遣う心」     
                   創徳企業情報 代表取締役社長 宇都宮徳治
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