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日本語が亡びるとき 水村美苗
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英語教育、日本語、国語のありかたを考える上で水村美苗著「日本語が亡びる 英語の世紀のなかで」は推薦の一冊。
日本の国語教育は日本近代文学を読み継がせるのに主眼を置くべきである。
二つには、それが漱石のいう「曲折」から生まれた文学だからである。
日本近代文学は、西洋語の翻訳から新しい日本語の「出版語」を生むために、そして、その言葉「西洋の衝撃」を受けた日本の(現実)について語るために、日本語の古層を掘りし、日本語のもつあらゆる可能性をさぐりながら花ひらいてきた。日本近代文学を読む習慣さえつければ、近代以前の日本語さえ朧気に通じる。
年暮れて わがよふけゆく風の音に こころのうちの すさまじきかな(紫式部
千年まえの紫式部が詠んだ歌が、しみじみと心の中に入ってくるのも、日本近代文学が過去の文学の古層を生かしながら花ひらいていったからである。
みたび、くり返すが、日本の国語教育は日本近代文学を読み継がせるのに主眼を置くべきである。
(日本語が亡びるとき 英語の世紀のなかで 水村美苗著より)
そう、千年前の紫式部の世界が鮮明にわかる。この指摘に再度週末よんでみて感心した。
%E3%83%AD%E3%82%B4.jpg     りんどうの花言葉:「正義と共に勝利を確信する」「気遣う心」     
                   創徳企業情報 代表取締役社長 宇都宮徳治
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