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日本を決定した100年 
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吉田茂 日本を決定した100年附思い出す侭に」 を週末読んだ。1967年百科辞典のブリタニカが巻頭論文として出したものを加筆した物ですが、当時、80歳の吉田茂に代わって執筆したのが30代の政治学者高坂正堯氏の手になるものです。高坂氏がハーバード大学留学時代に、マイクロフィルムで保管されていた奉天総領事時代の吉田茂の本省への電報の文章が名文であったこと述懐しています。
当時、国際的に影響を持つ百科事典の重要さを十分認識していた吉田茂は外務省はじめ幅広い学者、官僚からの人脈からではなく高坂正堯氏に即座に執筆を依頼したそうです。
吉田茂は明治100年を振り返り明治の指導者のすぐれた「勘」のたまものと言っています。勘とは幸運と同じようにつくり出そうとしてつくり出されるものではない。それらはともに、すぐれた歴史の感覚もち、勤勉に働く国民に与えられる一種の贈り物のようなものである。自分の成功に酔ったり、自身を過信する人びとには、幸運も勘も与えられないのである。日本の歴史もそのことを示している。と1967年5月出された本のはじめに書いています。また、今後日本が国際関係のなかで中国とのかかわりが一番困難であると示唆のある指摘はなるほどと思う。
政治家における歴史感覚の必要性は今日の政治をみるにつけ痛感する一冊。
%E3%83%AD%E3%82%B4.jpg     りんどうの花言葉:「正義と共に勝利を確信する」「気遣う心」     
                   創徳企業情報 代表取締役社長 宇都宮徳治
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