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2017.01.06

芸術と経営の人　シュウウエムラ

案件交渉の打ち合わせの終了の時、「ここにサインを頂けますか？」と僕。差し出したダイアリーに植村秀さんはご自身のペンを取り出し、ちょっと上を向いてからサインをしてくれた。いまも大切に保管している。世界最大の化粧品メーカーのロレアル（仏）がブランド買収戦略のなかでも一番手に入れたかったシュウウエムラを傘下におさめた。2000年の11月にプレスリリースされその年のベストディールに選ばれた。

その後もいろいろなブランド力のある案件に出会うのだがメイキャップアーチストとしてその芸術的才能と経営者としての両方の才能を持った人、そして決断力のある植村秀さんを超える人を僕は知らない。

早朝、地下鉄銀座線に乗り込んできたキャリアウーマンが片手に日経新聞、反対の手にシュウウエムラの白いバック。おもはず植村秀さんとの時間を懐かしく思い出した。

シュウウエムラのブランドはいまも活き活きしている。