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宇都宮ニュースUtsunomiya_news

2017.02.15

窓　宮沢賢治

３７歳でその人生を終えた詩人、童話作家、宮沢賢治はこの窓から観える通りを歩いている。草野心平が見出さなければ、宮沢賢治は間違いなく世に出ていない。宮沢賢治は妹が東大病院で療養中、東京に永いこと滞在している。東京で家業をしたいとも。この日本橋界隈も歩いている。同人雑誌に投稿し自費出版をしているが、ほとんど無名だ。

来客の合い間に僕の部屋から日本橋丸善、日本橋高島屋に眼をやる。95年前、23歳の宮沢賢治がこの雑踏のなかにいる。

詩集「春と修羅」で妹の死を詠んだ「永訣の朝」が好きだ。