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2017.07.05
四百字のデッサン 野見山暁治
戦争画とその後・・・藤田嗣治の章で
野見山暁治さんが兵隊に行く前に麹町の藤田嗣治邸で逢った時のこと、そして終戦後パリ留学時代でフジタに逢った時の事を戦争加担者として負い目とコスモポリタンとしてのフジタの実態を野見山さんの目で語っている。

「私たちにとってフジタの帰化は一種のコスモポリタンとしての見事な資格を、人格的に掴み取ったように思っていたが、どこの土地の人間でもないただの旅人だったのでなかったのか。つねにライトに当たっていなければ生きてゆけない人生がそこに在るようだった。アッツ島もパリも光だった。帰化さえ光にしたがっている」

鹿野山:霧
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