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2018.09.27
絶対矛盾の自己同一
小さな白鼠の子供が死んだ。牛乳瓶に入れ結界をつくり安らかにと。8歳の時。
「徳、座禅に行かないか」とN課長。証券会社に入社3年目の札幌支店のこと。連日、毎月ノルマに追われ自分がない毎日。当時の証券界で離職率が高く社会問題になりその後改善されるのだが。僕を取り巻く世界は絶対矛盾の自己同一の世界。
N課長は旭川の山奥で生まれ電気が引かれずランプで勉強した。東京外国語大学で少数言語を選択。学生時代インドに放浪し復学し証券会社に入社した人物。インド人のような黒い髭で覆われていた。目標達成のために自分の限界以上のものにまで踏み込まず、それにより出世がおくれても構わないとどこかで達観していた。北海道神宮近くの禅寺に行くと、大学時代禅のサークルにいて禅の達人のM副支店長が先に組まれていた。3人でならんで座禅。薄目で横を観るとさきほどまで集計版で机をたたいて激怒していたM副支店長とノルマ未達でいちばん叱責されたN課長。平然としていた。いまではその時の公案も忘れたが参禅後食事に誘われることもなく別々に帰宅した。M副支店長はその後子会社に行かれ退職まえに学生時代からの持病で亡くなられた。N課長はいまは娘さんがイギリスに留学時に知り合った男性と永住。本人も奥さんと永住権を取られた。米系の名門証券会社が日本に進出の時、彼は自己都合でなく会社が日本撤退の時はそれ相当の退職金を具体的な数字とともに契約に盛り込んで、会社が営業をかける前にはやばやと撤退する時、一生暮らせる退職金を手にしたそうな。N課長らしい禅的な生き方。
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