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2020.01.22
黎明 多田美波
20歳学生の頃。ポケットに3千円突っ込み、帝国ホテルロビーラウンジに呼ばれ待ち合わせをした。コーヒー2つにケーキ一つを注文すれば足りるのかと頭の中で。私はアイスコーヒー、この人はビールをとテキパキと注文され、ますますドギマギ。どうしよう。私が払いますから心配なされずにと。父親の海外転勤で私も一年休学します。男友達120%の世界での青春。そんな話を聞きながら、冷たいビールを量を気にしながら飲んでいると、もう一杯飲んだらと勧める。そうだ学生証と定期の間に夕方、高校時代からの同級生Sのアパート西早稲田でやるおでん飲み会の大根、厚揚げ、釜揚げ購入のためのお金が1萬ある。いつものメンバー5人なら、使える。どんどん気が大きくなり光の壁を見上げると不思議な感覚になった。後年、この光の壁が「黎明」で海に旭日が昇る情景を作品にしたのだと多田美波さんと女子美術大学の理事長を2回されたノーベル医学賞を受賞された大村智さんとの対談で知った。僕にとり、青春の心模様が映った思い出の光の壁、空間だ。
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多田美波:黎明 中2階のこの場所から観るのがいい
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