壺中対談Interview
2024.04.02
愛用の筆
筆はたくさん持っている。創作する作品や臨書するものにあわせ、大・小・長・短、また毛質の柔らかいものから硬いものまで。
また作品に変化が欲しいと思う時に、筆を変えるだけで、大きく様変わりしてくれることがある。
相性の良い筆は、値段ではない。僕の中国留学時代は、まだまだ物価も安く日本円で100円前後の筆がたくさん売っていた。その筆は、今も現役で僕以上にがんばってくれている。
僕は、筆を捨てたことがないので、増えていくばかりだが、不思議とよく手に取ってしまう筆がある。筆によるいろんな思い出があり、この筆はあの作品を書いてくれたのだなとか、この筆ならなんとかしてくれると信じ、本当になんとかしてくれたなとか。
下の画像で紹介する筆の中の一つは、30年前に100円くらいで買った大事な筆です。
菊山武士
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