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2021.05.28
渡辺省亭
画壇と一線を置き、浅草近辺を転々とするも、雨の日も浅草寺にお参り、朝浴を終えると会社努め人のような几帳面さで二人の家庭を行き来。明治34年頃から高島屋、三越からの贔屓筋から絵画の注文があり、売れっ子。お金にはだらしないと学芸員は書くが、海外であれだけ人気を博したのだから、相当の画料が入った。死後その後始末をしたのは、娘の露。
渡辺省亭が理想とする女性像の化身のような娘で渋い縞の着物に身を包んでよく働き、河東節の名取にも。慎ましく地味でいながらどこか粋で、樋口一葉に擬せられたとも。
やはり、明治26年に描かれた「牡丹に蝶の図」がいい。海外の美術館のコレクションが多く、日本では目にすることが少なかった。2018年が没後100年だったが、まだ、本当のブームはこない。間違いなく伊藤若冲のような人気がくる前に観ることに。
渡邊省亭図録 (2)
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