ホーム > 宇都宮ニュース > 作家は処女作に向かって成熟する

宇都宮ニュースUtsunomiya_news

2022.08.03
作家は処女作に向かって成熟する

芥川賞の選考委員の川端康成が選んだ作家を評価して述べた言葉。高校一年か二年の時新聞で読んだ。けだし名言。芸術性の高い仕事にはこのコメントは正鵠を得ている。日経、私の履歴書(丸山茂雄氏)を読んでいてエピック移籍で最初に手掛けたのがシャネルズ。30秒のCMを逆に引き延ばしてデビュー曲「ランナウェー」を出し大ヒット。丸山茂雄氏(37歳)は音楽業界での初仕事。ライブハウスで反応を探り売り出す手法はここから学んだとも。僕自身証券時代、エクイテイー、ボンドの売買からM&Aの部署で一番最初に手掛けた案件が記憶に残るが、僕自身手掛けるM&Aは単なる株式譲渡という金融の話でなく一つの作品だと思って今も取り組んでいる。23年前の最初の案件が世界最大手化粧品会社ロレアルによるシュウウエムラの買収、キューサイによるらでぃっしゅぼーやの買収。経営者の人生観、組織の在り方、将来性についてコンサル以上の知見が必要。経営を扱うビジネスで最初に手掛けたM&A案件が川端康成の「作家は処女作に向かって成熟する」にピタリと当てはまる。

山本貞 「風の誘い」油彩30号

 

検索
前月 2024年4月  
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
月別アーカイブ
宇都宮ニュースランキング