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2022.12.06
権威・権力と対極の芸術

鴨川の流れる三条大橋の上で彼の所属する団体の常務理事になったことを知らせられる。その名刺を頂けませんかと言う僕に、菊山武士(きくやまつよし)はそのようなものは一切作りませんと、きっつぱりとした返事。大好きになった。吉武弘樹も洋画壇の団体には一切所属せず、無派閥で行動する。俗にいうNHK,マスメディアが取り上げる巨匠ではないのだ。権威・権力が徹底してきらいなのだ。

永年、巨匠と称せられる人と付き合ってきた。菊山武士も若い吉武弘樹もそちらの世界には間違いなく行かない。そこが好きなところだ。吉武弘樹はマグリットのように朝8時に娘さんを学校に連れて行き、帰りのその足で自宅近くのアトリエに入る。夕方5時まで描き続ける。食事は取ると眠たくなるので、取らない。菊山武士は夜、クラッシックを聞きながら、書を書く。二人とも孤独な創作活動を地方で続けている。

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