宇都宮ニュースUtsunomiya_news

2023.02.09
原三渓

跡見女学校の歴史の教師から生糸の原家の養子になり事業に専念、日中は一生懸命働きながら夕方店が仕舞うと、毎日のように汽車に乗って東京に通って、骨董屋を観歩き養子の身分に許された範囲でいろいろなものを買い求めて喜んでいたそうな。平安、鎌倉時代の3大手箱の一つ「浮線綾の手箱」が大正9に30万円で売りに出た時、なんぼなんでも、それほどの金額のものを若い養子の身分で言い出せない。それで浮かぬ顔をしているのを安子夫人が見て、その話を聞いて、それほどにお考えならば、お買いあそばせ、といって父に説きつけて快くそれを買わせた。

松永耳庵、益田鈍翁と並ぶ原三渓。近代三茶人。尊敬する原三渓の古美術へのスタートもこのようなものかと読んでいて深い眠りに就いた。その夜はヤクルト1000は飲まずに。

芸術のパトロン:矢代幸雄:松方幸次郎、原三渓、大原二代、福島コレクション

中公文庫2019年6月25日初版

原コレクションは一括東京国立博物館が購入。

その中核をなす

2019年横浜美術館

開催の「原三渓の美術」展の図録

 

 

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