ホーム > 宇都宮ニュース > チャールズ・ラング・フリーア「日本美術の冒険者」

宇都宮ニュースUtsunomiya_news

2023.02.27
チャールズ・ラング・フリーア「日本美術の冒険者」

矢代幸雄著「芸術のパトロン」のなかの原三渓を読んでいて、米国フリーア美術館の創設者フリーアの存在を知り、中野明著「日本美術の冒険者チャールズ・ラング・フリーア」を取り寄せ読んでみる。原三渓は自身の審美眼でフリーアを益田孝以上に信頼していた。二度目の来日の時、2週間の原三渓園の滞在中に通訳を後の財相高橋是清が行うなど・・読み応えあり。日本美術を取集する前、ホイッスラーを蒐集し、ホィスラーの孔雀の間を譲り受けた。どのようなものか是非見たいとおもったら、写真が掲載されていた。当時鉄道事業、車両製造の会社を直属の上司の下で働き、最終的に経営者となり、その後引退。ビジネスでは結構苦労も多かった。日本滞在中にフリーアはめぼしい美術品は一切購入してない。「骨董商は恐ろしいほど嘘つきでペテン師」だと手紙に書いている。思はず笑ってしまった。

 

中野明著「チャールズ・ラング・フリーアの生涯」日本経済新聞出版

矢代幸雄著「芸術のパトロン」中公文庫

 

検索
前月 2024年5月  
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
月別アーカイブ
宇都宮ニュースランキング