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2023.04.24
ピカソは本当に偉いのか?

写真の誕生:近代絵画は写真に対抗して写実描写を放棄しましたが、当時の画家が写真に対して抱いた危機感は私たちの想像を上回るものがあり、ピカソの世代に至ってもなお真剣に心配をしています。名声を確立してだいぶ経った後にムンクにピカソが出会った折にも、ピカソは写真の出現が絵画の存在基盤を危うくしていると語っています。対するムンクの答えがふるっていて、カメラをあの世に持っていき死後の世界を撮れるようになるまでは恐れるに足らないと、一笑に付しています。生死の境界や正気と狂気のはざまを思わせる光景を描いたムンクらしい解答でありますが、彼が笑い飛ばしたピカソの心配は、近代以降の画家が抱えていた写真に対する危機感の大きさを物語っている。(本書より)

西岡文彦著「ピカソは本当に偉いのか?」新潮新書2012年10月20日初版

ピカソ最大の問題作「アヴィニオンの娘たち」は600枚のデッサンからそのデッサンも高額で取引された

ピカソ死の前年の自画像

ピカソ母性、ピカソ「女の横顔」ピカソ青の時代24歳の時の作品

 

吉武弘樹(洋画家)さんと

書芸術家菊山武士さんと

 

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