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2023.12.12
カナダまでクリスマスまで

4年前、証券会社札幌支店の新人時代にご一緒だったK部長から40年振りに電話を頂いた。昔と変わらない声。その後一度もお会いしてなくとも一気に40年の時間を埋めた。当時北海道神宮前の独身寮と社宅が隣接しており、K部長の下のお嬢さんとお兄ちゃんを食事に誘った。すっかり話が長くなり、今度大阪から上京の折、是非お会いしましょうと言って、携帯を切る呼吸が少し空き、切れた。

翌年、K部長の奥様から喪中の葉書が届いた。主人は亡くなりましたと。葉書に書かれている携帯に電話をすると、主人は最後の旅支度の時、この人には伝える、伝えないと細かく奥さんに指示をされたそうな。2度目の時は、主人は結構きつかったみたいです。食事によく誘っていただいた下の娘のH子さんの当時小学3年以降の話をされた。聞いていて金融破綻、就職の氷河期時代を潜り抜け、一度も会わなくても手に取るように・・・日本で結婚し、窮屈なこの日本を捨てて、日本人のご主人とカナダに永住された。

クリスマスの時、お兄ちゃんとH子さんを宮ヶ丘のレストランにクリスマスの食事に誘った。ホークとナイフの扱いを兄を観ながらおいしそうに食べていた姿をいまだに鮮明に思い出す。40年の時空は小学3年生を50代にさせているのかと。

守屋多々志加茂の祭り6号

 

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