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2017.01.04
シャルリとは誰か?エマニュエル・トッド そして司馬遼太郎「空海の風景」

2015年1月の「シャルリ・エブド」襲撃事件を受けてフランス各地で起きた「私はシャルリ」デモは「表現の自由」を掲げたデモ行進だそうだ。オランドとメルケルが腕を組んで行進する写真を見たとき何に対する行進かまったく僕には理解できなかった。エマニュエル・トッド氏の「シャルリとは誰か?」は宗教の衰退と格差拡大によって高まる排外主義がヨーロッパを内側から崩壊しつつあることに警鐘を鳴らす本。

そのなかで、「もしかすると、従来の宗教的信念と社会経済的同質性の崩壊によってぐらつく日本は、世界の果てよりも少し彼方に、あるいは少しでも「世界の外」の方に、不安を鎮める妙薬をさがそうとしているのではないでしょうか?それはイスラム恐怖症とは異なる種類のリスクですが、ひとつのリスクには違いありません」と。

年末、平安時代の巨人、空海の思想と生涯、その時代風景を照射して、日本が生んだ最初の人類普遍の天才の実像に迫る、司馬遼太郎の「空海の風景」を2013年5月13日、同じく9月2日以来再読する。

根底は宗教問題。エマニュエル・トッドの云う波乱の20年の幕開け。おもしろい時代だと僕は想う。

 

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