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2017.12.04
吹上奇譚  吉本ばなな
週末、日本橋丸善の2階、この本の装画(原マスミ)を観て直感で購入した。その、あっという間の秒数、吉本ばななと分かりなおのこと喜んだ。
稲垣足穂の世界、谷崎潤一郎の世界、吉本ばななの世界そこに行けば迷子になっていいという安心感。そこが大好きだ。
稲垣足穂の世界を絶賛した三島由紀夫、そして芥川龍之介は「君の世界に行くにはゼンマイ仕掛けの蝶にならなければとてもでないけど行けない」と。谷崎潤一郎の世界に入るのには作品ごとに、たくさんの鍵が用意されているのだが、一つずつ巧妙に細工をされており、それを選ぶ喜び。
金曜夜、インフルエンザの注射をし、酒も控えて9時前に深い眠りに落ち、真夜中に目を覚ました。購入した原田マハ著「たゆたえども沈まず」と吉本バナナ著「吹上奇譚」を枕元に置いていたが、気分は吉本バナナ。本を開くと「もやっとした感覚」で、いつものように吉本ばななの世界に落ち込んだ。読みきるのでなく夢見のなかで冬のおそい朝がきた。

今回、吉本ばななの「吹上奇譚」を読んでいて、「夢見の夢の世界」という言葉をミミに言わせているが、この言葉こそが吉本バナナのデビューから一貫した世界観だと思った。
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