宇都宮ニュースUtsunomiya_news

2019.04.16
山椒魚
購入してそのままに。ねかしたワインのコルクを開けるように。早朝、通勤の地下鉄で読んでみることに。そう、山椒魚のように岩屋にとじこまれた状態はこんだ地下鉄の箱がいいと。後楽園あたりで読了。ここ数年幾つか乱読した禅の本のなかで井伏鱒二の「山椒魚」の存在に再開した。禅の考案のようであり、哲学的であり、いきなり雷に打たれた。一生取り組める短編。まず、イメージで描いてみることに。ふと井伏鱒二を師と仰い太宰治は富嶽百景のなかで井伏鱒二が放屁をしたくだり、富士には月見草がよく似合う、川端康成コレクション展で観た川端康成に宛てた太宰治の第一回の芥川賞受賞の嘆願書が大きな字で書かれた書が上手いと思ったり、みずすましの泳ぎが三角形、トライアングルになり鮮明にイメージされたり。人生の達人井伏鱒二文学はある年齢にならないと深みがわからないと・・・と思いつつ日本橋に着いた。
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